いやあ、ドラマ「掟上今日子の備忘録」が良すぎて、ちょっと何か書かずにはいられない衝動に駆られたため何か書きます。
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※原作はまだ読んでません
わたしはミッチーファンなので、ミッチーが出演するというこのドラマは放映前から注目してはいました。
でも実はあまり及川光博出演ドラマは見ない方なのですが(だってどの役を見てもミッチーにしか見えなくてドラマとして見づらくなるため…w)、今回はたまたま。レギュラーとはいえドラマオリジナルの役であまり話に絡まないようだったので安心して見ていたのですw
普段は民放のドラマはほとんど見ないので、新垣さんも岡田さんも他の役のイメージがあまり無く、フラットに見れました。(リーガルハイは見てたけど今回のドラマは役も髪も全然違うので)
最初は純粋に推理ものということで、眠ると記憶がリセットされる今日子さんと不運厄介のドタバタなんだなーという感じで見てました。そして3話の告白で、えっ、そっち路線行くの…恋愛要素イラネー、と思いつつ、あまりの脈のなさに安心しきっていた…ところからの最終回ですよ!!!ま、まさか!ぎゃー!キャー!!
最終回を見終わった頃にはわたしは完全にラブコメ大好き乙女でした。よかった、よかったよ、へへ…
上記はプロデューサー、脚本家のTwitterでの発言。最初からドラマのラストは決まっていたっていうだけあってよく練られているストーリー運び、終盤に向けて盛り上がって行く展開、寝たら全部忘れてしまういつもの今日子さんのいつもの日常のはずだけど同じことのない毎日。
途中からは厄介のせい(!?)で、はじめはギョッとした白髪の今日子さんがかわいくてかわいくて何でも許せるみたいな雰囲気にもなっていました。それが視聴者と共有できるってすごい、新垣さんのかわいさはすごい。舌打ちさえもかわいい。
わたしの大好きなブロガーさんには「厄介は岡田将生じゃなければほぼストーカー」*1とも言われてましたが、たしかに。言われるまでそれに気付かなかったくらいの岡田さんの爽やかさっぷりよ。これも凄まじい。
ナイスキャストでした。
今日子さんにとっては自分で身体に「置手紙」を残しても、それを信用することなく毎日が「昨日の自分の判断は間違っていないのか?」の自問自答を繰り返す日々なんだなあ、でもそれの悲壮感などを感じさせない今日子のキャラ設定と新垣さんの演技も素晴らしい。
だからこそ最終回クライマックスの今日子のセリフに重みが増すし、ニヤニヤしちゃうんです。
原作を尊重したテレビとしての最終回の畳み方。原作が終わっていないから、「今日子さんの記憶は寝ても残るようになりました!」とかそういう中途半端な安っぽいラストにはしない。その誠実さがすごくいいなと思ったし、だからこそ最終回なんだけどこれからも彼らの日常はずっと続いて行くんだなあと思うことができる素敵なラストになっていました。
ドラマオリジナルキャストは蛇足になりがちなところをしっかりと愛を持って育てて最終回まで意味を持たせる。原作に無い役って説明役とか番組進行上仕方なく増やしたにぎやかしとかお飾り的なのが多いんですが、「掟上今日子」は最終的にそこも回収して全部が必要な人たちだったという。これも素晴らしかったなあ。
制作陣の原作とドラマの両作品に対する愛がすごく伝わってきた作品だと思います。
今ならhuluで全話見られるようです。(hulu初回登録後2週間は無料で見れるよ)
脚本の野木亜紀子さんによると、最終話を楽しむには7話からでもいいそうです。余裕のある人は5話から。さらに余裕のある人は3話から見るといいってさ!
原作が完結したらでいいんで「真のラスト」みたいなのスペシャルかなんかでやってくれませんかねー、気長に期待してますんで。
以下、最終回見た人用ネタバレあり感想と考察とゴニョゴニョ。ニヤニヤ。あそこよかったよねーってキャーキャーしたいんですよ!
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