椅子上生活

主に椅子の上にいます

「二分の一成人式」の「親からの手紙」を書きました

10歳の、二分の一成人式

 最近は小学四年生になると、二分の一成人式という学校行事があるようです。
 親への感謝を強要するような行事は様々な家庭環境の子供に配慮がないだとか反対する意見もあるようですが、わたしは単純に気恥ずかしいなあという気持ちはあります。

 まあ、せっかく開催されるので本人のこれまでの頑張りをほめてあげたいなという気持ちでいたところ、「お子さんへの親からの手紙を準備してください」と学校から通知が。


 結婚式の親への手紙もスベった(特に親は泣かなかった)ので自信ないなあと思いながらも書いていましたが、子供本人に届くように、これまでの思い出よりも、わかりやすく具体的にこれからの話をしようかなと思って書いたら、けっこう名文が生まれたんじゃないかと自画自賛したくなったので、せっかくなのでこのポジティブメッセージが届く子供が増えたらいいなという思いで例文として公開します。


 ちなみに子供に敬称が付いてないのは、自分の親が行事の時に、いつもは付けない「ちゃん付け」で呼んでくるのが(超ウゼー)と思っていたからです(ひどい)。いつも呼んでいる呼び方で話しかけるように書いています。
あと難しい漢字にはふりがなをふりました。

親からの手紙例文

--------
●●へ


 二分の一成人式おめでとう。二十歳まであと半分ですね。

 ●●はいろいろなことに興味を持ってどんどん学んでいってすごいなぁと思います。
ジャマイカ(※ランダムな5つの数字から2桁の数字を四則演算を使って作る遊び)も3年生から続けて自分から取り組んだり、将棋はもう、すぐにお母さんをボコボコにできるくらい強くなって、スプラトゥーンも上手だし、算数だけじゃなく勉強にも意欲的に取り組んでお友達に教えてあげたり自分の意見を堂々と発表したり、本当に立派な10歳になりました。


 これからの10年は好きなことをもっと見つけてみてください。
今までのことをもっと深く調べたり、新しいことに挑戦したりして、たっくさん「好き」を持った大人になってください。
そのためにお手伝いが必要なら、お母さんはがんばって協力します。
●●が好きそうなことや本はお母さんもおすすめしてみるので、一緒に色々取り組んでみましょう。


 これまでの10年は●●と一緒でとても楽しかったです。
これからの10年もたくさん「楽しい」と「好き」がある10年にしましょう!

--------

例文の使い方

 これでちょうど便せん1枚の文量でした。
 最初の方の好きなことやがんばっていることは、そのお子さんに合わせて変えてくださいね。できれば勉強・スポーツだけじゃなく、好き・得意な遊びにも言及してあげてください。
 そしてもっと無難な手紙の例文は、たぶん他にあると思うので探してみてください。


 あと一緒に「好き」を探す覚悟がない親は使わないでください。「ゲームばっかりするな!」みたいなこと、言わないで。そのゲームのどこが好きなのか、自分で作ってみたりそのジャンルをもっと遊んでみたり、本を読んでみたり、他の人の遊び方を研究したり。
 我が家ではスプラトゥーンが好きというなら、全国大会の試合を観戦したり、兵法の本を読ませてみたり、漫画ワールドトリガーを読ませてスナイパーの基本やチーム戦術について考えさせてみたりと、ゲームからゲーム以外のことに広げてみたりしています。


「ユーチューバーになりたい」と言うなら、なるためにはどういうことが必要なのかを話したり、いつも見ているユーチューバーはどこがすごいのか、どこがおもしろいのかを考えながら見よう、そして大人になってからではなく、今からでも挑戦できるんだよといったことを話したりしています。


 趣味や好きなことがある大人っていいなあ、何か辛いことがあっても、好きなことを糧に楽しく生きてほしいなと思って書きました。
 親が子供にしてあげられることってそんなに多くないけど、これからの10年、親も頑張らねば、という決意でもあります。
 そういう感じで子供のバックアップ、がんばりましょう!